実績紹介(耐震改修)
私は愛知県の木造耐震診断員として、豊田市の補助事業による無料耐震診断を年間2~4棟させていただいています。昭和56年5月31日以前に建てられた在来軸組工法の建物が対象です。昨今の地震による被害は甚大なものとなっており、少しでも耐震性の向上に関心を持って頂き、多くの人が耐震補強工事の検討をして頂くことを願っております。ご縁があって当社にて設計・施工させて頂きました耐震改修工事の実績をご紹介いたします。
木造平屋建て 耐震改修工事 |
【 プランニングのポイント 】
木造平屋建ての住宅です。3年ほど前からリフォームの計画があり、詳細に進めて参りました。介護認定を受けておられるお客様なので、豊田市福祉部、介護保険課での改修工事の補助申請と合わせ、都市整備部、定住促進課の耐震改修の補助申請を出させて頂きました。リフォームも施工箇所によっては工期、予算とも結構なボリュームになりますので、補助金の交付は欠かせないものだと思っています。施工事例のリフォームの方にも掲載させて頂いておりますが、水廻りを中心とした大がかりなリフォームの中での耐震改修工事となりました。
下の写真で、それぞれ部屋ごとに補強していく様子をご紹介します。
リビング壁 耐震補強~リフォーム
木造平屋建て 耐震改修工事 |
【 プランニングのポイント 】
木造平屋建ての住宅ですが耐力壁の足りない状態です。昭和56年以前の建物はほぼそういった状況だと思います。それでも屋根を葺き替えず、外周面での補強で評点をクリヤ出来たので、コスト的には抑えられたかなと思います。基礎の補強では、鉄筋コンクリートの抱合せ補強のほかに、SRF基礎補強を取り入れました。これは鉄筋コンクリートの抱合せが補強が出来ない場合の、有効な補強方法になります。
木造2階建て 耐震改修工事 |
【 プランニングのポイント 】
一般的に外周壁を補強することで家財道具の移動やコスト面で、お客様のご負担を抑えらることが出来ます。1階は外部から既存のスジカイを金物で補強し構造用合板を上から張ります。2階の外壁は屋根を触らず室内側から補強することでコストを抑えました。内装のリフォームを考えられていたので、室内でも補強壁を設け、強度の評価点をクリヤ致しました。